丁度今から7年、8年前にテレビドラマの小道具として、
一般に知られるようになった葉巻ですが、嫌煙・禁煙の流れに真っ向から対する存在に、
何で今更? と、ちょっと首を傾げる方々も多いのではないでしょうか?
葉巻のウンチクは、巷にあふれる書籍に任せるとして、タンゴラブ流の独断と偏見的な
シガーとタンゴの楽しみをご紹介したいと思います。
シガーの起源は、よく知られたことですが、
コロンブスが副次的に伝えた事で欧州に広がり・・・
現在までにタバコと形を変えて習慣(悪習か!?)として残っております。
タバコとシガーってどこが違うの??
ウンチクは書籍でと断りましたが、興味をもって
頂く為に、ちょっとだけウンチクを交えながら話を進めます。
シガーは、実は英語での発音で、いわゆる、タバコは英語でシガレットですよね。
タバコを伝えたコロンブスはイタリア人ですが、スペインの女王に仕えていたので、
南米の歴史はそれ以降、スペインとの関係を強めます。
シガーはスペイン語でプーロ、英語で言うところのピュア―となります。
シガレットは、刻みタバコを紙で巻いて吸いますが、
シガーはほぼ100%タバコの葉っぱで巻かれております。
言葉どおり、100%タバコですね!? これが語源かどうかは不明ですが、
紙やフィルターを使わない点で、とてもエコ!? そしてナチュラル!?な
嗜好品である一面を有しております。
タバコとの大きな違いは、その吸い方。
これは好みですが、シガーは煙を殆ど肺に吸い込みません。
煙を口腔に含ませ、味と香りを楽しむものとされております。 葉巻の香りを体験された方も
多いと思いますが、慣れないうちは、かなり「臭い」部類の匂いです。 タバコの匂いよりも強烈で
癖があり・・・・ある友人は、競馬場の匂いだ!!と感想をのべておりました。
汚く言えば、馬糞、牛糞に近い匂い!?ではないでしょうか。
ただ、少数意見ながら、タバコの匂いは嫌だけど、葉巻は、好き嫌いを超えた、
別次元の臭さなので、比較対照ではない、と感想を述べる
女性も結構いらっしゃいます。
さて、ウンチクはこの辺で本題に入りますが、タンゴとシガーの関係はなんでしょうか?
日常において、タンゴはある意味、非日常的な楽しみを我々に与えてくれます。
リードする男とリードを受ける女性、満員電車以外ではありえない密着と、
ダンスフロア(ミロンガ)の雰囲気は、どこをとっても日常生活に繋がりません。
タンゴを踊ることによって、逆説的に
日常がのびのびと、生き生きと感じられる。そんな実感を無意識に求めてタンゴを楽しむ方々が
多いとも伺います。
葉巻も、まさに 非日常で、反社会的?? なシロ物です。
最近では 都内にはシガーバーが数多く存在し、愛好家も多く、タンゴラブが開催する
イベント会場では殆どシガーも楽しめる場所となっております。
葉巻は、その扱いが難しく、適度な湿気がないと葉っぱが乾燥してしまい、パリパリと割れて
吸えない代物となってしまいます。 逆に、湿度が高いとカビが生えて、味を損ないます。
程度の良い葉巻に、火をつけると、これまた30分から1時間もじっくり楽しめる悠長な動作が続きます。
とても、昼食を15分で済ませ、仕事に取り掛かる!? 忙しいタンゴラバーが
仕事モードの時に入れる動作ではありませんね。
アルゼンチンワインんを楽しみ、葉巻をくゆらせ、美男美女が優雅にタンゴのリズムに身を任せる。
そんな時間があっても良いのではないでしょうか?
日常と非日常の切り替えるツールとしての葉巻は、とても有効で使えるツールの一つです。
どうです、みなさん、タンゴと葉巻とワイン。 これさえあれば、日常の喧騒や
緊迫感から、一気にワープできるツールとして再認識してみては??
最後にウンチクですが、ドラマでも有名になった、Cohibaは 「コイーバ」と発音します。
スペイン語ではH(アチェ)は発音しませんので。 同様にHumidor はウミドール。
タンゴラブお勧めの葉巻ですが、初心者の方には、特にしっかりとした良い葉巻をお勧めいたします。
そして、サイズはコロナサイズと呼ばれる物、
もしくはそれ以上のかなりしっかり、どっしり、太いサイズがお勧めです。
お値段はそれなりにしますが、1,500円から2,000円前後の、
モンテクリストなんかが個人的にはお勧めです。
最初に味わう葉巻が、口に合わないと、全て嫌いになってしまいますから。
安くて、でも癖があって、おいしい・・・ と
通の選ぶ葉巻は、しばらく煙を楽しんでからでも遅くはありませんので。 |